半夏瀉心湯 ( はんげしゃしんとう ) 胸につかえ感がある
漢方薬 半夏瀉心湯 ( はんげしゃしんとう ) は胸につかえ感のある人に処方されます。半夏瀉心湯 ( はんげしゃしんとう ) は、「傷寒論(しょうかんろん)」や「金匱要略(きんきようりゃく)」という漢方の原典に記載されている漢方薬です。
みぞおちのあたりのつかえ感や、吐き気、食欲低下、下痢などの症状がある場合の、急性・慢性胃腸炎、胃下垂、神経性胃炎などに用いられます。
体内に熱がこもりやすい人が冷たい物を食べたことによるお腹の冷え、胸腹部のつまりや膨満感、嘔吐(おうと)、下痢などの症状がある人に効果的です。ただし、ゴロゴロとお腹が鳴るのを伴った下痢、ゲップ、むくみなどの症状が強い場合には、半夏(はんげ)を半分に減らしてそこに生姜をプラスした生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)のほうが良いでしょう。お腹をあたため、水分代謝機能を整えることで下痢がおさまっていきます。
半夏瀉心湯 ( はんげしゃしんとう ) 商品概要
こちらで紹介している一元製薬の半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)は、顆粒や細粒の薬が苦手な人にも服用しやすい錠剤タイプです。
効能・効果
体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:
急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
成分・分量
本品2包(3.75g)中、下記の割合の半夏瀉心湯エキス(1/2量)2.25gを含有します。
成分 | 分量 |
---|---|
日局ハンゲ | 2.5g |
日局オウゴン | 1.25g |
日局カンキョウ | 1.25g |
日局カンゾウ | 1.25g |
日局タイソウ | 1.25g |
日局ニンジン | 1.25g |
日局オウレン | 0.5g |
添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステルを含有します。
用法・用量
次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
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成人(15歳以上) | 1包(1.875g) | 2回 |
7歳以上15歳未満 | 2/3包 | |
4歳以上7歳未満 | 1/2包 | |
2歳以上4歳未満 | 1/3包 | |
2歳未満 | 服用しないでください |
<用法・用量に関連する注意>
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
注意すること
1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
(4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(5)次の症状のある人。
むくみ
(6)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
関係部位 | 症状 |
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皮 膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 | 症状 |
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間 質 性 肺 炎 | 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。 |
偽アルドステロン症、 ミオパチー |
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
肝 機 能 障 害 | 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。 |
3. 1ヵ月位(急性胃腸炎、二日酔、げっぷ、胸やけに服用する場合には5~6回)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
4. 長期連用する場合には、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください