疲労 倦怠 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

2023/03/15

疲労 倦怠 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。現代人は多くの人がこの疲労感や倦怠感を自覚している人が多く、睡眠をとったり、休息、栄養などを摂っても思うように解消できずにいます。

疲労 倦怠 漢方薬 胃腸虚弱には補中益気湯 ( ほちゅうえっきとう ) を

15歳~65歳までの3人に1人が慢性的な疲労を自覚しているといいます。
重大な疾患がある場合は別として、西洋医学では単なる疲労や倦怠を病気とは見なしません。
そのため、「だるい」「体が重い」といった症状は、なまけている、などと誤解されることもしばしばです。

漢方では、こうした症状は次のような要因から起こるものだと考えられています。
ひとつは脾虚。これは、胃腸が虚弱で食べ物がエネルギーに転換されにくいため疲れるというケースです。

ます。

脾虚の原因には、過度のストレス、栄養不足、消化器官の病気、不規則な食生活、過剰な運動、過労などがあります。

もうひとつは気虚。これは、気力が足りなくなって疲れがでてしまうケースです。

気虚とは、漢方医学における概念で、生命力や活力を司る「気」の不足を指します。気虚の症状には、疲れやすい、集中力が低下する、めまい、動悸、冷え性、食欲不振、下痢、お腹の張りやガスなどがあります。

気虚の原因には、過労やストレス、栄養不足、不規則な生活、過度の運動、精神的なストレスなどがあります。また、気虚は、体質的な傾向によっても引き起こされることがあります。

気虚を改善するためには、バランスの良い食事、適度な運動、規則正しい生活、ストレスを軽減することが重要です。また、気虚に対しては、気を補うための漢方薬や鍼灸治療が有効とされています。

 

何かが虚している(足りない)場合は、それを補って改善に導く、これが漢方の考え方です。西洋医学では無視されがちな症状でも、漢方では原因が特定できるケースが多いのです。
女性の場合で多いのは、気虚と血虚を伴うケースです。気と血が虚している場合には、十全大補湯 ( じゅうぜんだいほとう ) という漢方薬が効果的です。
血虚は血が不足している症状ですが、貧血症状がなくても、皮膚がカサカサする、爪が割れやすい、髪の毛にツヤがなく抜けやすいといった症状は、血虚が疑われます。

ストレス性の疲労にも

水分代謝の異常により、疲労感が出る場合もあります。漢方では、「水毒」と呼び、体内に流れる水の調節が機能しない場合です。水毒の目安は、尿量や発汗の異常がポイントです。水分摂取が十分に行われているのに排尿回数が少ない、または、ほとんど出ない、といったケースも水毒です。

また、むくみ、立ちくらみ、起床時の手のこわばり、車酔いなども水毒です。水毒がある場合は、五苓散 ( ごれいさん ) 半夏白朮天麻湯 ( はんげびゃくじゅつてんまとう ) 苓桂朮甘湯 ( りょうけいじゅつかんとう ) などを用いて、体内の水の循環を改善すると、疲労や倦怠感も改善していきます。

ストレスが原因の疲労感については、漢方では「気鬱」の一種と考えます。学校に行きたくない、会社に行きたくない、といったケースです。
ストレス性の疲労感には、香蘇散 ( こうそさん )半夏厚朴湯 ( はんげこうぼくとう ) などを処方します。

香蘇散(こうそさん) は、胃腸虚弱で抑うつ傾向の人に向きます。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、神経質な性格で、のどのつかえ感がある人に。
疲れやすい人はふだんから規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとり、食事では、刺激物や冷たいものの摂りすぎに注意します。冷たいものの摂りすぎは、むくみなどの原因にもなるため、真夏でも少し気を付けるようにするといいでしょう。

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基本的には、胃腸の状態が悪化すると、気が乱れ倦怠感を引き起こします。休養しているのに疲労が取れない場合には、悪性疾患などの病が隠れているケースもあるので、検査を受けましょう。

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