桃核承気湯 ( とうかくじょうきとう )

2022/03/14

漢方薬 桃核承気湯 ( とうかくじょうきとう ) に関する情報です。月経不順、月経困難症、更年期障害、便秘などに悩む女性におすすめの漢方薬です。また、高血圧に伴う、頭痛・めまい・肩こりといった症状を緩和します。

漢方では、血行障害や鬱血を“お血”(おけつ)という概念でとらえ重視します。女性の月経トラブルを含め、いやゆる“血の道症”には、この“お血”を改善する漢方薬がよく使われます。

その一つが桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)です。血液循環をよくするほか、便通をつけたり、不安やイライラをしずめ気分を落ち着けます。また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。体力のあるガッチリタイプもしくは肥満体質の人で、顔色がよくのぼせ気味、また下腹部が張り便秘がちの人に向く処方です。

具体的には、女性の生理不順、重い生理、生理にともなう不安やイライラ、腰痛、便秘、打ち身、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまいなどに適応します。また、そのような症状をともなう子宮の病気にも応用されます。

桃核承気湯 ( とうかくじょうきとう ) 商品概要

桃核承気湯 ( とうかくじょうきとう )

桃核承気湯 ( とうかくじょうきとう ) は、漢方の原典である「傷寒論(しょうかんろん)」に記載されている漢方薬です。比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな人の「月経不順」、「月経困難症」、「腰痛」、「便秘」、「高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)」などに効き目があります。

生理が遅れるなど生理不順が続くのは、「血(けつ)」の量が足りていない状態なので、これを増やす必要があります。血(けつ)が不足している部分に余分な水分がある場合が多いので、水分をとり除くことも大切です。

生理前の便秘やイライラが気になるというときは、「気」・「血(けつ)」が滞っている状態だと考え、これらの流れを良くすることで症状を緩和し、また、生理痛がつらいというときは、「血(けつ)」の流れが滞っている状態だと考え、血(けつ)の流れを良くすることで痛みを和らげます。

ツムラの漢方製剤 桃核承気湯 エキス顆粒 は、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)から抽出したエキスよりつくられた、服用しやすい顆粒タイプの婦人薬です。

効果・効能

比較的体力があって、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症状に。

  • 月経不順
  • 月経困難症
  • 月経時や産後の精神不安
  • 腰痛
  • 便秘
  • 高血圧の随伴症状 (頭痛、めまい、肩こり)

成分

次の生薬の乾燥エキスを含んでいます。
桃仁(トウニン)、桂皮(ケイヒ)、大黄(ダイオウ)、甘草(カンゾウ)、芒硝(ボウショウ)

本品2包(3.75g)中、下記の割合の桃核承気湯エキス(1/2量)1.5gを含有します。

成分 分量
日局トウニン 2.5g
日局ケイヒ 2.0g
日局ダイオウ 1.5g
日局カンゾウ 0.75g
日局無水ボウショウ 0.45g

添加物として日局軽質無水ケイ酸、日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物を含有します。

副作用

漢方薬にも少しは副作用があります。人によっては、胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などおこします。腹痛や下痢がひどいときは、早めに受診してください。

重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です。複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。

用法・用量

次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 1包(1.875g) 2回
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上 7歳未満 1/2包
2歳以上 4歳未満 1/3包
2歳未満 服用しないでください

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