しもやけ 漢方薬 で症状を 改善 軽減

2025/06/26

しもやけ 漢方薬
しもやけ 漢方薬

しもやけ 漢方薬 で症状を 改善 軽減するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。しもやけは、皮膚に対する寒冷刺激によって起こります。手や足などが冷えることで末端の血管の拡張・収縮がうまくできなくなり、血行が悪くなることで発症するのです。ですから、しもやけを改善するには、なにより手足の先などの血行を良くすることが重要になります。

しもやけ 漢方薬

しもやけの改善に用いられる漢方薬として、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、四物湯(しもつとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の3つを挙げ、それぞれの特徴と、どのような症状の改善に適しているかを紹介します。

医学的には「凍瘡(とうそう)」といわれ、手や足にできることが多いしもやけですが、ほかにも、耳たぶや鼻、頰などにできて、かゆみや痛みを伴ったりします。外見的には、患部が赤紫や赤黒く変色し、腫れあがります。症状が悪化すると水ぶくれができたり、それが破れて、ただれたりします。冬の寒さによる血行不良で、気温が5度前後になると発症しやすくなるとされています。
冬山登山などの人に起こることがある「凍傷(とうしょう)」とは別の病気です。

しもやけになるのは、血液循環が悪くなりやすい、子供や女性が多いです。しもやけという病気の背景には、冷えやのぼせといった血液循環障害があり、体質的なものが原因になっていることも少なくありません。寒い時期には、普段から自分でできる予防をしておくとよいでしょう。手袋、あたたかい靴下、耳あてなどを身につけ防寒する、皮膚をマッサージして血行を良くする、濡れた手はしっかりと拭きとる、などです。

冬が過ぎて暖かくなると自然に治ることも多かったりして、きちんと治療する必要がないと思われがちですが、放っておくと重症化する可能性もありますので、早めに対処したほうがよいでしょう。

しもやけ 漢方薬 で治す

しもやけは、寒さによって血行が悪くなることで生じる炎症性の症状です。手足の指、耳たぶ、鼻などが赤く腫れたり、かゆみや痛みを伴ったりするのが特徴です。漢方医学では、しもやけは「冷え」や「血の巡りの悪さ(瘀血・おけつ)」、「栄養不足(血虚・けっきょ)」などが原因と考えられています。これらの状態を改善することで、しもやけの症状を緩和します。

しもやけに使用される漢方薬

1. 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

  • 特徴: 体を内側から温め、特に末梢の血行を促進する作用に優れています。

  • 適応症状:

    • 手足の冷えが特に強く、しもやけを繰り返しやすい体質の方。

    • しもやけになった部分が紫色っぽく、痛みが強い方。

    • 冷えによって胃腸の調子が悪くなる傾向がある場合。

    • 寒がりの方で、下肢や下腹部の冷えを自覚するケース。

この漢方薬は、血行を促進する「当帰(とうき)」や「芍薬(しゃくやく)」に加え、体を温める「呉茱萸(ごしゅゆ)」や「生姜(しょうきょう)」、血行を改善する「桂皮(けいひ)」などが配合されています。末梢の血管を拡張させ、冷えによる血行不良を改善する効果が期待できます。

2. 四物湯(しもつとう)

  • 特徴: 体に必要な「血(けつ)」を補い、栄養不足による血行不良を改善します。

  • 適応症状:

    • しもやけだけでなく、貧血気味で顔色が悪い、皮膚が乾燥しやすいなど、「血虚(けっきょ)」の症状を伴う場合。

    • 生理不順や生理痛など、婦人科系のトラブルがある場合。

    • 体全体に潤いがなく、疲れやすい体質の方。

    • 冷えよりも、むしろ栄養不足による血行不良が原因と考えられるしもやけ。

四物湯は、血を補う「当帰」「芍薬」「地黄(じおう)」「川芎(せんきゅう)」の4つの生薬から構成される基本的な漢方薬です。体の栄養状態を改善し、血行を円滑にすることで、しもやけの治癒を助けます。

3. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

  • 特徴: 「血」と「水(すい)」のバランスを整え、冷えや血行不良、むくみを改善します。

  • 適応症状:

    • しもやけだけでなく、冷え症、貧血気味、むくみやすいなど、水分代謝の異常も伴う場合。

    • 体力がそれほどなく、やせ型で冷えやすい方。

    • 立ちくらみやめまい、肩こりなどの症状を伴う場合。

    • 特に女性に多く見られ、生理前や生理中にしもやけが悪化する傾向がある場合。

当帰芍薬散は、血を補い、血行を促進する「当帰」「芍薬」「川芎」と、水分代謝を改善する「茯苓(ぶくりょう)」「朮(じゅつ)」「沢瀉(たくしゃ)」が配合されています。全身の血行と水分バランスを整えることで、しもやけの根本的な体質改善を目指します。

服用上の注意

漢方薬は、体質や症状によって適切なものが異なるため、自己判断での服用は避け、必ず専門の医師や薬剤師にご相談ください。また、しもやけの症状がひどい場合や、他の疾患が疑われる場合は、皮膚科などの医療機関を受診する必要がございます。

漢方薬では、その人の体質や症状から判断した処方がおこなわれます。何度も繰り返し起きるようなら、次のような漢方薬を試してみるとよいでしょう。

皮膚の病気

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