便秘・下痢

証に合う便秘薬を選べるのが漢方薬

便秘は放っておくと肌荒れ以外にも大腸ガンのリスクも増大。便には発ガン物質などが含まれていて、便秘をすると、それらの物質が大腸に長時間停滞するためです。

便秘症の人は、野菜、海藻などから食物繊維を豊富に摂取し、適度な運動で腸のぜん動運動を促進させます。便意をもよおしたら我慢せずにトイレに行くことも大切です。

便秘薬は、お腹が痛くなるものもあるので嫌う人もいるかもしれませんが、体質に合った漢方薬であれば、不快感は感じないのが普通です。特に便秘が長く続いている人は、排便の習慣を取り戻すためにも便秘以外に気になる症状がない場合の第一選択は、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)です。この薬は、体力が普通レベルの人に向いています。

体力がなく、おなかが冷えたり、痛くなりやすい人には、桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)が効果的です。

うさぎのふんのようにコロコロとした便が出る人には、麻子仁丸(ましにんがん) か潤腸湯(じゅんちょうとう)が有効です。
潤腸湯(煎じ漢方薬) 30日分(じゅんちょうとう)は、こちら

うさぎのようなコロコロうんちが続く人は、「水」の流れが乱れている可能性が大です。水の流れが原因で脱水気味になると、便からも水分が失われ、かたくなってしまうのです。これは女性に多い症状で、現代医学では、けいれん性便秘と呼ばれます。

麻子仁丸(ましにんがん) と潤腸湯(じゅんちょうとう)は、潤いを与える作用をもつ漢方薬でもあります。ところが、虚弱な人や胃腸の弱い人が飲むと、腹痛や下痢を起こすことがあります。その場合には、服用量を減らして対処します。

女性の場合は淤血(おけつ)がキーワードになることも

便秘以外にも何らかの気になる症状がある場合は、それを参考に処方を決定します。

体力がある人で、肩こり、イライラ、上腹部が張って苦しいなどの症状がある場合は、大柴胡湯(だいさいことう)が有効です。
ただし、下剤成分を含む処方になるので、胃腸の弱い人は注意します。

体力が普通程度で、イライラや不眠がある人は、精神を安定させる作用をもつ、柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を使います。この処方は、製薬メーカーによって大黄を含むものと含まないものがあるので、購入時に確かめましょう。

生理不順や月経困難症がある人、唇や歯肉、舌などが紫色になったり、クマやアザができやすい人は、淤血(おけつ)の可能性が大きいでしょう。
駆淤血剤(くおけつざい)と呼ばれる薬で淤血(おけつ)を改善すると、同時に便もスムーズに排出されるようになります。

胃腸が弱い人の下痢の場合

下痢を起こしやすいのは、体力がなくて胃腸も弱く、冷えやすい体質の人です。
このタイプには、人参湯(にんじんとう)という、にんじんをベースにした漢方が適しています。疲れ冷えがある人には、六君子湯(りっくんしとう)。少し食べ過ぎただけで下痢をしてしまう人は、真武湯(しんぶとう)を。

下痢そのものは、体内に入った悪い菌などを排出する防御機能なので、むやみに薬で止めてしまうべきではありませんが、必要なときには使いましょう。

子供の場合

便秘や下痢を繰り返してしまう多くの子供は虚弱体質で腸の働きが弱い、神経質などの特徴があります。これらには、小建中湯(しょうけんちゅうとう)が効果的です。幼児から中学生程度まで広く使うことができます。

子供の場合、胃腸や精神面とともに他の症状も同時に改善されることが多いので、体質改善を兼ねて飲んでみるのもよいでしょう。

便秘・下痢」への3件のフィードバック

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