腰痛 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する
腰痛 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。
なかなか改善しない腰痛も漢方なら改善可能。まずは、淤血(おけつ)や冷えをとる。
女性の腰痛の25%は子宮、卵巣などの婦人系の疾患が大きく関連しています。骨粗鬆症からくる腰痛も多いのが現状です。
骨粗鬆症とは、骨の中のカルシウムが抜け、すが入ったように、骨がもろくなる病気です。専門的には、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状です。閉経後に発症しやすく60代後半にもなると約半数の人が骨粗鬆症だという報告があります。
腰痛 漢方薬 で改善
骨粗鬆症以外では、腎臓結石、膀胱炎、腰椎の変形や椎間板ヘルニアなどでも腰に痛みを生じます。
腰痛の原因となる疾患は、多岐にわたるのが特徴です。痛みがひどい場合などは、まずは検査で原因をつきとめることが最優先となります。
しかし、検査をしても特に異常が見あたらないケースも多いのです。このような場合には、運動不足、筋力の低下、姿勢、疲労、腰椎の老化などの要因が複雑に絡み合っている場合が多いようです。
とくに腰を支えている腹筋の衰えや老化は、腰痛を引き起こす大きな原因です。ラジオ体操やウォーキングなどを継続することで改善するケースが多く運動不足が指摘されています。イスなどに座って足を上げ下ろしするだけでも腹筋を使いますので、簡単に腰痛改善することができます。
中高年は、八味地黄丸(はちみじおうがん)を
漢方では、腎の働きが低下すると腰痛が引き起こされると考えています。腎臓の機能が低下した状態は、「腎虚」といい、内分泌系や泌尿器系、生殖器系の働き、下半身の筋力などの低下、総合的には、生命エネルギーの衰えを意味します。
特徴的な症状は、精力減退、下肢の脱力感、視力の低下、排尿障害などがあります。
腎臓に用いられる漢方の代表は、八味地黄丸(はちみじおうがん)ですが、腎虚の症状以外にも、疲労感、倦怠感、冷え、しびれ、夜間排尿などに有効です。
冷え、痛みがより強い場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が適しています。
これらの処方には、地黄(じおう)という生薬が含まれており、胃の弱い人や極端に体力が落ちている人が飲むと、食欲低下や胃痛を起こすことがあります。
冷えよりも手足のほてりが気になり、ややむくんでいるような場合には、六味丸(ろくみがん)が効果的です。
女性なら当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が効果的
女性は、淤血(おけつ)が腰痛の要因となることがあります。淤血(おけつ)を改善するときは、駆淤血剤(くおけつ剤)と呼ばれる漢方薬を使用します。桃核承気湯(とうかくじょうきとう) 、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の3つを使います。使い方の目安は次のとおりです。
体力があり、のぼせて便秘がちな人には…桃核承気湯(とうかくじょうきとう)。精神安定の作用もあります。
中程度の体力で、赤ら顔、下腹部に抵抗のある人には…桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)。舌や唇の色が悪い場合によく使用します。
体力がなく虚証の人には…当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。疲れやすい、めまい、むくみといった症状がある人に適します。一般的な腰痛だけでなく、生理時の腰痛にも効果があります。
ぎっくり腰にも漢方を
ぎっくり腰がくせになってしまっている人もいるかと思いますが、痛みがあまりに強烈なことからドイツでは「魔女の一撃」とも呼ばれています。
ぎっくり腰になったら、まずは安静に。静かに横になっていることです。こうした急性期の痛みを和らげるのは、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) です。体質などによる区別はなく痛みのあるときだけ使うことが可能です。
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