動悸 漢方薬 で改善 症状を軽減改善する

2025/06/23

動悸 漢方薬
動悸 漢方薬

動悸 漢方薬 で改善 症状を軽減改善するにはどんな漢方薬を選ぶのがいいのでしょうか。漢方薬は 動悸 ( どうき ) にどのような作用をするのでしょうか。また、どのような漢方薬を選ぶのが適切でしょうか。東洋医学では、動悸は単に心臓の問題だけでなく、気(エネルギー)、血(血液や栄養)、水(体液)のバランスの乱れや、五臓六腑(ごぞうろっぷ)の機能低下が原因で起こると考えます。そのため、個々の症状だけでなく、患者さんの体質や全体的な状態(「証(しょう)」と呼びます)に合わせて漢方薬を選びます。

動悸 漢方薬 で改善

動悸は、心臓の拍動を自覚する不快な症状で、不安や息苦しさを伴うこともあります。西洋医学的な検査で異常が見られない場合でも、日常生活に支障をきたすことがありますよね。そんな動悸の改善に、漢方薬が有効な選択肢となる場合があります。

突然起こる動悸 ( どうき ) つらいものです。そんな動悸には漢方薬も効果的です。この記事では、動悸の原因から動悸になりやすいタイプ、動悸に効果的な漢方薬までご紹介します。

動悸 ( どうき ) 症状

動悸 ( どうき ) とは、心臓の拍動を自覚すること、あるいは心臓の拍動を強く意識することをいいます。動悸は心悸亢進ともいわれます。緊張したり激しい運動をしたわけでもないのに動悸が頻繁に起こったり長く続いたりすると、不安な気持ちも強くなります。

自分の心臓の拍動(心拍、ドキドキという動き)に敏感になって、不快感や違和感を自覚する状態のことです。脈拍が速くても、遅くても、普通であっても、その脈拍がいつもと違うだけで動悸と表現されますので、どのような動悸なのかが大切です。

 

心臓は全身へ血液を送り出すポンプの役割をしていて、健康な成人の心臓では、普通1分間に60~80回ほどの拍動があります。この拍動が首や手首などの動脈に伝わって、脈拍として感じられます。

普段は心臓の拍動は気にならないものですが、おもに循環器系の病気があったり、体の状態によってもドキドキと自覚することがあります。

心臓は1分間に60~70拍で規則的に収縮しますが、このリズムが崩れることを総称して不整脈と呼んでいます。心拍数が多い/少ない、本来起こらないタイミングでの収縮などいろいろバリエーションがあり、これらを自覚した場合に動悸という症状になります。

動悸 ( どうき ) 原因

動悸には、狭心症や心臓弁膜症、不整脈などの心臓疾患によるものと、自律神経や貧血など心臓疾患以外が原因のものがあります。

心臓疾患以外の原因で起こる動悸は、20代~50代くらいの人でみられ、女性だと更年期妊娠中に多くて、ホルモンの分泌や鉄分不足なども関係しているようです。

お茶やコーヒーに含まれるカフェイン、アルコール類、たばこのニコチンなどには、自律神経を刺激して血圧を変化させ脈拍を速める作用があります。これらの摂取量が多過ぎると、胸の苦しさや不整脈、動悸を引き起こす可能性がありますから、カフェインやアルコールはほどほどに、たばこはやめましょう。

東洋医学では動悸の改善には、「気」を増やして全身をめぐらせ、「血」や「水」の流れを整えると良いと考えられています。

動悸 ( どうき )対処法

自覚症状が出たら、深呼吸をしてみましょう。呼吸を整えてリラックスすることが大切です。また、楽な姿勢になって様子をみましょう。焦らずに落ち着くことも大切です。そのまま症状が落ち着く場合もあります。

動悸を感じた時にはまず深い腹式呼吸を行ってみてください。ゆっくり大きく鼻から息を吸い、お腹に空気をいれるようにお腹を膨らませ、時間をかけ吸った空気を吐き出してお腹をへこませます。何度か繰り返しながら、肩の力を抜いてリラックスします。

  動悸 ( どうき )  効果的な漢方薬

動悸 (どうき ) といっても、軽いものから重いもの、一時的なものから慢性的なものまであります。 痛みが激しければ病院へ行くことが優先されますが、漢方あるいは西洋医学の治療と併用するのもひとつの方法です。

動悸は「狭心症」や「心筋梗塞」などの病気が潜んでいることもあり、油断できない疾患ですが、 ストレスや生活習慣などが原因であることも多く、漢方では「心臓」という臓器のみではなく、様々な臓器と密接に関わりあっていると考えます。

動悸 ( どうき ) というのはひとつの症状ですから、これを治していくには原因となる病気があるかを正しく判断する必要があります。専門医に相談したうえで、次のような漢方薬を試してみるとよいでしょう。

1. 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)で動悸を改善する

特徴と適する動悸のタイプ:
苓桂朮甘湯は、主に水滞(すいたい)と呼ばれる体内の水分代謝の乱れが原因で起こる動悸に適しています。体の中に余分な水分が溜まることで、めまい、立ちくらみ、ふらつき、頭重感、息切れ、尿量減少といった症状を伴う動悸に効果的です。

  • 動悸の感覚: ドクドクというよりは、胸がざわつく、ふわふわする、といった感覚を伴うことが多いです。
  • 体質的な特徴: 比較的体力は中程度からやや虚弱で、胃腸が弱い傾向があり、冷えを訴えることもあります。

改善の仕組み:
この漢方薬は、体内の余分な水分を排出し、気の巡りを改善することで、水滞による動悸やめまいを和らげます。精神的な不安を和らげる作用も期待できます。

2. 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)で動悸を改善する

特徴と適する動悸のタイプ:
柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神的なストレスや興奮、イライラが強く、それに伴う動悸や不眠、便秘、高血圧などを合併している場合に特に適しています。過剰なストレスにより、自律神経のバランスが乱れている状態を整えるのに役立ちます。

  • 動悸の感覚: 激しい動悸、胸がドキドキする、心臓がバクバクするといった強い自覚症状があります。不安感が強く、焦燥感を伴うこともあります。
  • 体質的な特徴: 比較的体力があり、がっしりした体格の方に用いられることが多いですが、中程度の体力の方にも適用されます。神経質で、些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなったりする傾向があります。

改善の仕組み:
この漢方薬は、気の滞り(気滞:きたい)を改善し、精神的な緊張や興奮を鎮める作用があります。精神的な安定をもたらすことで、自律神経の乱れからくる動悸や不眠を和らげます。

3. 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)で動悸を改善する

特徴と適する動悸のタイプ:
桂枝茯苓丸は、血(けつ)の巡りの滞り(瘀血:おけつ)が主な原因で起こる動悸に適しています。特に、女性に多く見られ、生理不順、生理痛、更年期障害に伴う動悸、肩こり、頭痛、のぼせ、足の冷えなどを伴う場合に用いられます。

  • 動悸の感覚: 特定の動作や温まることで悪化する、胸が詰まるような感じがするなど、血行不良と関連する感覚を伴うことがあります。
  • 体質的な特徴: 比較的体力は中程度で、のぼせやすいが手足は冷える、シミやクマができやすい、ニキビができやすいといった瘀血のサインが見られる方に適しています。

改善の仕組み:
この漢方薬は、血の巡りを改善し、瘀血を取り除くことで、血行不良からくる動悸や他の不調を和らげます。特に女性ホルモンの変動による自律神経の乱れにもアプローチします。

漢方薬で動悸を改善するための重要なステップ

ご自身で漢方薬を選ぶのは難しいため、以下の手順を踏むことを強くおすすめします。

  1. まずは医師の診察を受ける:
    動悸は、心臓病や甲状腺疾患など、重大な病気が隠れている可能性もあります。必ず医療機関を受診し、西洋医学的な検査で原因を特定してもらいましょう。検査で異常がなくても、自律神経の乱れなど他の要因が考えられます。
  2. 漢方専門医や薬剤師に相談する:
    漢方薬は、上記のように体質(証)と症状を合わせて選ぶことが最も重要です。ご自身の動悸の症状、それがどのような時に起こるのか、他にどのような症状があるのか、体質的な傾向(冷え、のぼせ、胃腸の状態、精神状態など)を詳しく伝えましょう。専門家が総合的に判断し、最適な漢方薬を選んでくれます。
  3. 生活習慣の見直し:
    漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、生活習慣の見直しも不可欠です。

    • ストレス管理: 適度な休息、趣味、リラックスできる時間を作りましょう。
    • 規則正しい生活: 十分な睡眠時間を確保し、生活リズムを整えましょう。
    • バランスの取れた食事: 刺激物やカフェイン、アルコールの過剰摂取は控え、消化に良い温かいものを中心に摂りましょう。
    • 適度な運動: 軽いウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かし、血行を促進しましょう。
    • 冷え対策: 特に女性は体を冷やさないよう、温かい服装や温かい飲食物を心がけましょう。

動悸の症状はつらいものですが、ご自身の状態に合った漢方薬と生活習慣の改善を組み合わせることで、症状の軽減と体質の改善が期待できます。

体力がある方というよりはどちらかというと虚弱な方向けの漢方薬かと思います。冷えがあったり貧血があったり、胃があまり強くなかったりですね。何か原因があって胃腸が冷えて水飲が発生し、それが心下に停滞してしまいます。さらにそれが頭の陽気を塞いで目眩が起こるという症状に使います。

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯 ( さいこかりゅうこつぼれいとう ) 不眠や便秘を伴う、胸部に感じる動悸に用います。心因性のものに効果的です。 神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。 具体的には、高血圧や動脈硬化にともなう諸症状、神経症や不眠、また、精神面がかかわる動悸や性的機能の低下などにも用います。 体力が中くらい以上の人で、肋骨下部が張り胸苦しさのある人に向きます。
  • 桂枝茯苓丸 ( けいしぶくりょうがん )緊張すると動悸する、家でリラックスしている時に動悸で胸があおられる。動悸は生活の中でありふれた症状ではありますが、それが日常的に続くとなると非常に気になるものです。心臓がどうかしてしまったのではないかと恐怖心にかられる方も多く、当薬局でもご相談の多い症状の一つです。ただし動悸は漢方薬によって治りやすい症状です。私見では漢方治療を行う上での基礎的症状だといっても過言ではありません。滞った血の巡りを良くする薬です。体力がある人ののぼせやめまい、頭痛に。

更年期症状 動悸

一般的な運動後の動悸と違い、激しく体を動かしたわけでもないのに突然胸がどきどきすることがあります。
場所やシーンも問わず寝ているときに症状が出るケースも。
また、呼吸がしづらく息切れを起こしたりします。

女性ホルモンは、脳の視床下部によってコントロールされていますが、更年期になると卵巣の機能が衰え女性ホルモンの分泌がうまくできなくなります。
卵巣の機能が低下・停止しているのにもかかわらず、視床下部は「女性ホルモンが減った」という情報をもとに性腺刺激ホルモンを出し続け、ついには視床下部がパニックに陥ってしまいます。
視床下部は、自律神経や免疫系の中枢でもあるので、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
自律神経は、拍動や呼吸などをコントロールしているため動悸や息切れなどの症状が引き起こされてしまうのです。

心拍は、自律神経によってコントロールされているため、動悸などの症状が引き起こされます。 また、エストロゲンには心血管に対する保護作用があり、更年期にはこの作用が失われることで動悸などの症状を伴う循環器疾患が増加すると考えられています。

さまざまな症状

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